★自費出版を頼むその前に②|「費用」より信頼できる出版社選びだ!

自費出版②
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Google検索で<出版>と書き込むと、こんな感じになる。


検索語を「自費出版」にすればこうなるだろうとは思っていたが・・・・・
「出版」単独でWikipediaを押しのけて「格安自費出版」がトップに出てくる!

検索窓に「出版」と入れると、「自費出版」関連の記事がズラリと並ぶ

検索窓に「出版」と入れると、「自費出版」関連の記事がズラリと並ぶ

 


上段と右サイドは、もともと広告枠だが、なんと「自費出版」の多いことだろう。
世の中、自費出版はよほど”メシの種”となっているみたいだ・・・・。

 

■自費出版が大流行?!

「出版」の文字が出てくる検索ページはGoogleの中で1億6200万件、
日本人にとって「出版」への関心の高さは特筆ものだ。

(「買い物」が1億400万件だから、その1.5倍!)
並み居る出版社名に混じって「自費出版」が検索上位に出てくる現状。

 

もちろん「検索上位」=「関心の高さ」とは限らない。
むしろ出版各社が、目に止まってほしいとSEOに力を入れた結果であろう。
2ページ目、3ページ目にも「自費出版」は目立つ。

※SEO(検索エンジン最適化)=検索結果ページの表示順を上位に押し上げる対策。

 

本当の数字はどうなのか、今度は自費出版」で検索してみた。
すると「45万3000件/月」という数字、だいぶ控えめになる。
<
出版:自費出版=358:1>
当然の結果ではあるが、出版業を営む者としては少しがっかりする。
「本を出版したい」希望が多ければ数字はもっと上がったはずだから。

 

出版社を開業して2年7ヵ月、実感としてもこんな数字だと思う。
世の中、本を書きたい人で満ちあふれている、わけではない。
それなのに検索すれば“自費出版銀座になるということは、

少ない需要をめぐって各社がしのぎを削っていることがわかる。
ビジネスだから、「自費出版」の広告ラッシュも悪いとはいわない。
しかしお客様への訴求要素が「費用の多寡」だけというのはいただけない。

 

■出版の値段はあってないような出版業界

検索ページの1ページ目、「自費出版」に赤枠を入れた(広告ばかりだ)。
ピンクの線は「料金」「費用(コスト)」の項目に引いてみた結果だ。
一目瞭然、自費出版といえば“料金勝負”が全面に出ている!
これは「出版」という業界の現況をよくあらわしていると思う。

 

「出版業界の現況」とは、コストが明瞭でないことをいう。
出版は文化である。
(当然そうだ、と誇りを持って言い切りたいところだが・・・・
「ビジネス」として出版業界を見ると、「文化より金だ」という人が多いらしい。
みなが知りたいと思っている出版費用は曖昧模糊で、不明瞭の極みである。

  • 本は再販売商品であり、買い切りではなく「委託」の形で流通する
  • 出版社と書店の間に「取次会社」が入り、特殊な業界慣行がある
  • 特に取次がカネの部分を牛耳って本の流通が素人にわかりにくくなっている

――などさまざまな要素があるが、わかりにくさを利用しているのではないか。
いずれそれらについてはこと細かく説明していこう。だが、きょうのところは
自費出版費用に絞って、出版人の立場でこの問題を少し説明してみたい。

 

■自費出版は高い? 適正な値段はあるはずだ

みんな「自費出版は高い、おカネが掛かる」と感じている。
(「みんな」とは世間一般や出版しようとしている人たちのこと)
100万、200万、あるいは数百万円という数字が平気で飛び交う世界だ。
自費出版したら出版社に〇〇百万円も取られた」などといわれたりもする。
「出版は文化だ」と標榜する業界の話とはとうてい思えない。

 

私も出版業界にいる人間だから、軽々に「それは不当だ」といいたくはない。
実際に、すべてが不当な価格ではなく、リーズナブルな経費も当然ある。
しかし、一般的な判型(四六判)で本文がモノクロ、文字組み中心で200ページの本が、
100部刷っただけで100万円以上もしたら、それは「高い!」と言わざるを得ない。

 

一方、同じ条件で、20万円でも「高い」という人がいる(1部2000円相当)。
オフセット印刷で、編集者の手が入らずそのまま印刷できる「完全原稿」での入稿でも
20万円という数字は出版物としてはギリギリの価格ではないかと思う。
ほぼ、印刷・製本代の原価に近い。それを「高い」と言われたら今度は出版社がつらい。
※「完全原稿」とはすでに本のページレイアウトができている状態をいう。

 

本の製作コストはこのように、高低差が大きい。
より安い価格が「適切」で、それより高ければ「不当」ということはできない。
(理由は後述する)
しかし理由なく高い場合が往々あるし、相手の無知をいいことにボル会社もある。
そういう”商法”でも通っているのが今の「出版」という業界だ(残念ながら)。

 

■良い本にはよき編集者が不可欠だ

出版業界の現況がそうだとすると、書き手はどうしたらいいのだろうか。
やはりこの業界のことをよく調べ、知った上で判断していくしかない、と私は思う。

 

Googleを開けば「格安自費出版」のオンパレード。
それは逆から見れば、「不当に高い」がまかり通っている証拠だともいえる。
だからこそ自衛として執筆希望者は「少しでも安上がりに」を志向する。
すると今度はそういうお客様を狙って一部の出版社(者)がまた「安さ」で誘う。
自分の本を出版するという崇高な志がおカネの多寡に終始していていいのだろうか

 

なんとかしたい。

自費出版とパートナー

自費出版するなら「費用」にばかり意識が向くのはつまらない
よいパートナーを選ぶことこそが出版を成功させるコツだ

 

私は自費出版も商業出版も、別のものとは考えていない。
(理想主義にすぎるかもしれないが)
だから、書き手にも「よりよい内容」を求めたくなる。
本を読むというのは「時間」という負担を読み手に強いるのだから。

時間を掛けて読むに足る”何か”があることが「出版」の大前提だと考える。

 

その何か、価値、を生み出すために「編集者」の手助けは必要不可欠だと思う。
商業出版の本は、すべてその過程を経て世の中にリリースされる。
売れなければ成り立たないのだから、読み手の視線が当然に意識される。
一方、自費出版の場合はおカネを出せばなんでも出版する、になりがちだ。その結果、
「書店で売りたい」「弊社にお任せを」と、あるまじき商法まで存在することになる。
それは「出版する」という業にとって、決してよい状況であるとはいえない。 

>2ページに続く↓↓↓

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