★『弥生会計』と首っ引き、社長が決算申告してわかったこと①

弥生会計
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■未知の会計知識と格闘

この日からブログもFacebookも休止した。
まなじり決する覚悟だ。
“わからないまま”スタートしたから、苦労するに決まっている。
よそ見している暇はない(たぶん・・・・)

やりはじめて初めて「何がわからないのか」がわかってくる。
これもいつも通り。
前期、税理士はいろいろな処理をしてくれていた。
例えば「未払金」。
期内の出費だけれど、決済は翌期になる。
『さて、困ったぞ』
第2期の今期にそれを支払ったら、どう処理すればいいんだ?

 

その”応用編”もある。
カードで購入した場合、決済日が翌期にずれたらどう処理する?

立替えて支払った場合の勘定科目は?
現物出資した乗用車の減価償却法は?

法人税(均等割)の処理方法は?
自分の役員報酬を「返上」するとどうなる・・・・。

 

友人に税理士がいるからと楽観していたが、
あまり度重なればうるさがられる。

そこで前期の処理方法をじっと見つめながら、自分で手を考えることにした。

 

本をめくり、ネットで調べ、試しに数字を打ってみる。
処理方法が合っているのか、現金仕訳帳で記帳したものを
次の瞬間には総勘定元帳で眺めてみる。
(会計ソフトは1つの帳面に記帳すると各帳面に割り振ってくれる)
ごく単純な事象も、考え出すとすぐに数十分がたっている。

 

ここまでの処理が正しいのかどうか、最後は[決算書作成」のボタンを押す。
「貸借対照表」と「損益計算書」に正しく反映されるかどうか。
なかなか合わない、合ってるように見えても納得いかない数字が残ることもある。。
法人税額は「損失」として計上されるらしいが、
記帳したのに損益計算書に「項目」が現れてこないとか。

 

申告完了してから書いているので、つまづきながらも前に進み続けたように見える。
実際は、しばしばくじけた。
「わかんねぇッ~~!」

何度叫んだことか。

 

■プチ断筆しながら難所を乗り切る

実はこの2週間、会計処理そっちのけで3冊の電本編集を仕上げた。
数字を記帳するにつけ、「本を創らなければ(売り上げは上がらない)」
という思いを強くしたということなのだが、もう一つの理由は、
萎える気持ちが回復するのをじっと待っていたのである。

 

わからない事案を扱っていると、ささいな”わからない”で暗礁に乗り上げてしまう。
本を見ても理解できず、友人の税理士に聞いても意味不明であるか、
言われたとおりにソフトをいじっても、在るべきはずの「項目」が現れないなど、
ほんとうに心が折れそうになる。
だから粘るためのエネルギーを充電する必要があった。

 

充電の秘訣が、”できる仕事をどんどん前に進める”だった。
焦って深みにはまらないよう、
<お前はしっかり仕事をやっているんだから>
と、仕事が進んでいる証拠を見せ、自分の気持ちを慰める。

 

数字の記帳そのものは、ものの2日で終わっている。
だが不明点が残る。
すべて了解できなければ[決算」としては成り立たない。
調べるのはもっぱらインターネットだった。
類似事例を探っていると、突然、意味がわかったりする。

 

結局、プチ断筆したこの2週間で電本3冊と、決算処理を終了した。
実際の申告は、拍子抜けするほど順調だった。
あれほど難航した勘定科目も、なんら指摘されることなく「OK」が出た。

なので、珈琲はいささか苦いのだが、きょうのはうまい。

 

■「プロの仕事とは」を考えた

社長が決算処理をすることには異論があろうかと思う。
「そんなことをするより、本来の仕事をしろ」
という声が聞こえてきそうだ。
ビジネスの仕組みを作り、それを活かすために人に会う。
それこそが社長の仕事だ、と。

 

電本館の電本は、わたし自身が編集している。
これも「つくるのは人に任せろ、お前は売る算段をするのだ」
といわれるかもしれない。

それもごもっとも。
30万円節約するより100万円の仕事を探して来い。
抱え込んでいる大半の仕事は他の人でもできる、
人を使えるのが社長の器だぞ―と、プロの経営者なら言うだろう。

 

その点、本当の経営者になり切れていないのかもしれない。
金の使い方、投入の仕方を知らない。
みみっちく節約に走る、それで時間の無駄をする。
まあ、そうだ。

そうだからこそ、熟年起業がばかにされることも認めよう。

 

趣味、道楽、アマチュア、時間つぶし・・・・。
ご批判は重々わかるのだ。
しかし、

<俺のとは違う!>と、断固として言いたい

 

第一の人生、サラリーマンとしてはけっこううまくやった。
でも今感じるのは、「それが何か?・・・・」なのだ。
二度目、生きられるなら「ゼロ」から一歩一歩踏みしめたい。
一足飛びの成功願望もないとはいわないが、
まぐれ当たりの一攫千金はあまり望まない。
計算し尽くし、考え抜いたうえで、一つひとつ足元を固めて成功したい。

 

30万円節約したおかげで、勘定科目の考え方がわかってきた。
どこに経費が掛かり、何が足りないかも見えてきた。
進むべき方向もよく見える。
自分でやらなければ決して、気づくことはなかった。

 

また今回、「30数万円」という経費を”掛かり過ぎ”のように書いたが、
(零細企業のおやじとしてはそのように感じるものの、)
“プロの仕事”として見たとき、このコストは理に合っているとも思っている。
私もまたプロの取材者であり編集人である。
「プロとは何か」を考えると、
この値付けは正しい、と思えるようになってきた。

 

そういう気づきも、体験が教えてくれた重大な気づきだと思う。
この辺の話は、あらためてもう少し突っ込んで書いてみたい。
 

ジャーナリスト石川秀樹電本館あるじ)>

 

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