★お客様を鷲づかみにした礼状、それは”名文”ではなかった!!

思いを込めた一文
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■礼状はスピード感こそ命

さて、細かく手直ししました。
しかしUさんが書いた手紙文は冒頭に指摘したように、決して悪文ではありません。
それどころか、感謝と熱意がストレートに伝わるよい文章だと思います。
事実、この手紙(原文)によりUさんは今後の仕事をいただけることになりました。

 

間髪を入れず来訪に対する感謝の意を表したかったUさんは、
私のリライトの文章を待たずに即日、手紙を投函したのです。
このスピード感が功を奏しました。
また熱っぽさがそのまま出ている文章も、もちろん一役買ったのです。

 

前回も書いたように、思いを伝える文章はうまいもへたもありません。
特に若い人の場合は、
洗練された文章よりゴツゴツぶつかる文章の方が好感を持たれるようです。

なぜだかわかりますか?
うまくなくても個性があるからです。

 

リライトした文章は合理的でスマートですが、誰が書いてもこんなものでしょう。
普通にただうまい文章は、どれも似たり寄ったりです。

ところが、下手な文章は個性的!! まねができません。

 

■「へた」な時期を大切にしてほしい

今の人は何でもかんでもマニュアルに頼りがち。
ノウハウを知りたがり「見本」や「手本」を求めます。
手っ取り早く文章がうまくなりたいなんて、もったいなさすぎます。
下手な文章はそれぞれに個性的です。
ちょっと文章術をかじるとその”個性”が消えてしまう。

 

文章がうまくなりたくて「文章」の本を読むのはいいでしょう。
一通りのルールや日本語の原理原則を知ることは悪いことではありません。
それを知ったら、何度も何度も文章を書いてください。必ず文章はよくなります。

手練れ(てだれ)るのです。でもそうなるともう「下手」には戻れません。
突き抜けてうまくなれば別でしょうが、普通にうまい文章はかえって平板です。
マニュアル的なうまい文章は、私には心まで薄っぺらに見えるのです。

 

書いたらすべてその文章は残しておいてください(コピーでいいです)。
うまくなったと思えた時、下手くそだった時分の文章を読み返しましょう。

懸命に思いのたけを書こうとしていた時の方が、”あなた”が出ているものです。
それがいっとう大事です。人を動かす文章はコツでは書くのではありません。

ジャーナリスト石川秀樹電本館あるじ)>

 

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