これらはすべて、無名な者から名を成すために必要な過程でした。
事業を行うには信用がなければなりません、「看板」が必要です。
1つ目の看板は新聞社で編集局長を勤めたこと。
ですが、過去の肩書で今を語ってもなんの意味もない。
いまの信用は何かといえば、文章であり、言論、ジャーナリストとしての活動。
だから「ジャーナリスト石川秀樹」の名を事あるごとに使うようにしたのです。

この2年間はブランディングを意識してやってきました。
しかしそれは残念ながら、いまだ成らずです。
まだまだ名前が浸透してくるまでには時間がかかりそう。
ブレずに長い間、エッジの立った記事を書き続け、
その結果として“ユニークな書き手の一人”と認めてもらうしかありません。
ただ、その作業の比重は少し下げなければいけないと思っています。
これから全力でやらなければならないのは「事業家石川秀樹」としての仕事。
電本の魅力と有用性を説き続け、多くの著者をつくらなければなりません。
2年間この塾で勉強させてもらってくると、
<つらいことを避けているな、オレ>
ということがわかってくるのです。
言ってみれば、山に登る準備作業にばかりかまけてきた、ということ。
いちばん肝心な「モノを売る」という作業から逃げているなぁ、と。
信用づくりはほどほどに、
これからは電本の著者発掘のオニにならなければなりません。
著者を100人、そして1000人に。
そのため「電本館サイト」を検索上位にランクインさせるよう
SEOの専門会社にも協力を求めることにしました。
電本は自費出版(個人出版)の強力なツールです。
電本でまず50ページの本を、それを5万円で創ります。
電本館の電本はページ固定型、紙の本と同じレイアウトをします。
電本を創っておけばいつでも本格的な本に切り替えられる。
このコンセプトは「生涯に一冊の本を残しましょう」という強い思いを
もっている私でなければ打ち出せない提案です。
目先の利益や食い扶持を確保するより、社会とつながる仕事をしたい!
理念ばかりを優先すれば、ビジネスでは弱点につながりかねませんが、
大義をもって仕事ができるのは熟年起業の最大の利点でもあると思います。
志も、お客様を説得できなければただのお題目に終わってしまう。
だから、営業ですね。本気で営業します。
本気で無名の「電本館」を頼りになる出版社に育て上げます。
ザイルを使って一歩ずつ山を登っていかなければ何も生まれない。
私の原点を披歴しました。
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